フィリピンで就職する!フィリピンの就職事情

 

こんにちは、WaoWaoです!マニラのBGCでIT企業のエンジニアとして働いています。今日は、私が日々感じているフィリピンの就職事情について、特に最近インターンしていた学生さんから聞いた話を中心にお伝えしていきます。日本とはかなり違う部分もあるので、興味のある方はぜひ最後まで読んでくださいね!

フィリピンの新卒就活事情

まず、日本の新卒一括採用のようなシステムはフィリピンにはありません。でも、そのおかげで就活の自由度は高いんです。

私のチームにいたインターン生によると、多くの学生は最終学年になると就活を始めるそうです。大学のキャリアセンターを利用したり、就職フェアに参加したりするのが一般的みたい。

就活の流れは大体こんな感じ:

1. レジュメ(履歴書)作成
2. オンラインや就職フェアでの求人探し
3. 書類選考
4. 面接(複数回のことも)
5. 適性検査や筆記試験
6. 内定
 

日本と違って、「エントリーシート」という概念はないので、最初からしっかりしたレジュメを作るのが重要みたいです。私も採用する側になって驚いたのが、学生のレジュメのクオリティの高さ。インターンシップやプロジェクト経験をしっかり盛り込んでいて、即戦力感がすごいんです。その分、採用の際に確認することが多くて難しいんですよね。

インターンシップの重要性

フィリピンでは、インターンシップがめちゃくちゃ重要です。日本では「就活のついで」くらいに思われがちですが、ここではキャリアの第一歩と言っても過言ではありません。

実際、私の会社にいるインターン生も、「インターンシップは実質的な就活」と言っていました。多くの学生が在学中に複数のインターンを経験し、そこでの経験や人脈を活かして就職するケースも多いそうです。

私の会社でも、優秀なインターン生はそのまま採用オファーを出すことがあります。実際、私のチームの若手の半分くらいは元インターン生なんですよ。

転職文化


フィリピンの転職文化は、日本人の私からするとかなりカルチャーショックでした。ここでは転職がとてもポジティブに捉えられていて、キャリアアップの手段として一般的なんです。

同僚に聞いてみると、以下のような特徴があるみたい:

- 頻度:2〜3年で転職するのが珍しくない
- 理由:より高い給与、better work-life balance、新しいスキルの習得など
- 方法:人的ネットワーク(コネクション)や、LinkedInなどのオンラインプラットフォーム
- 時期:年末年始(12月〜2月)と学校の新学期開始時期(6月頃)が多い

私自身、日本にいた頃は「終身雇用」的な考えが強かったのですが、ここでの働き方を見ていると、自分のキャリアは自分で積極的に作っていく必要があるんだなと実感します。

就職・転職のピークシーズン


フィリピンの就職マーケットにも、やはり波があります。マリアちゃんや同僚の話を総合すると、こんな感じみたいです。

- 12月〜2月:年末年始は多くの企業が新年度の採用計画を立てる時期。求人が増える
- 3月〜4月:大学の卒業シーズンに合わせて新卒採用が活発に
- 6月〜7月:新学期開始に合わせて、特に教育関連の求人が増加
- 9月〜10月:年末に向けての採用活動が始まる

私が驚いたのは、日本のような「4月入社」の概念がないこと。いつでも入社OK、いつでも退社OKという柔軟さがあります。ボーナスもらったら辞めるということもあっての1月だという事情もあるとか!これは日本と同じですね。

フィリピン特有の就職事情

フィリピンで働いてみて、日本とは違うなと感じる点がいくつかあります:

a) 英語力重視:

ビジネスのほとんどが英語で行われるので、英語力は絶対条件です。私も最初は苦労しましたが、今では英語で冗談を言い合えるくらいになりました(笑)

b) ネットワーキングの重要性:

「It's not what you know, it's who you know」というフレーズをよく聞きます。人脈が非常に重要で、コネで就職が決まることも珍しくありません。これは雇われる側も採用する側も同じで、友人の紹介や親族の紹介なども多いです。離職率も高く、信頼関係を結ぶのが難しいこともあったりする部分も感じます。

c) 契約社員の多さ:

正社員雇用だけでなく、6ヶ月や1年単位の契約社員も多いです。日本だと不安定と思われがちですが、ここではむしろ柔軟なキャリア構築の手段として捉えられています。

また、採用する側も採用することよりも、退職にすることが結構困難だったり、雇った時の給与を滅多なことがないと下げることができなかったりする事情もあるようですね。これは意外でしたが、正規雇用した労働者の権利を守ることへの規則が厳しいために、会社側もリスクがあるようです。

d) オンライン求人の普及:

LinkedInやJobstreet.comなどのオンライン求人サイトが主流。Facebookのグループにも頻繁に求人案内が出ています。私も転職するときはこれらを活用しました。日系の企業で日本語の求人は、日本語のサイトに掲載されていることが多いですね。

e) 海外就労への意欲:

多くのフィリピン人が海外で働くことを視野に入れています。デザイナーやエンジニアの中には副業で海外企業の案件を受けているメンバーも多く、優秀な人材は国内だけでなく国外とも競争になります。そのため、グローバルな視点を持っている人が多いんです。

日系企業への就職

マニラには日系企業も多く、フィリピン人材の採用を積極的に行っています。日本語ができると、かなり有利になるみたいです。

実は私の会社の隣にある日系企業では、日本語のできるフィリピン人エンジニアが大活躍しています。彼らに聞くと、日系企業で働くメリットとして以下の点を挙げていました:

- 安定性が高い
- 日本的なおもてなし精神や細やかさが学べる
- 将来的に日本で働くチャンスがある

フィリピンで就職する

フィリピンで働くことに興味がある方へ、少しだけ経験者としてアドバイスをさせていただきます!

a) 英語力は必須:

毎日英語漬けの環境なので、ある程度の英語力は必要です。でも、完璧でなくても大丈夫。私も最初は"L"と"R"の発音で苦労しましたが(笑)、使っているうちに上達します。

また、英語を使って相手に感じたことを確認することで、どのような伝わり方をしたのかを確認することも重要です。当初、私の英語は一杯一杯の上、柔らかい言い回しが苦手だったので伝えたいことは伝えられるのですが、怖がられてしまいました。英語の基礎を終えて、実践を多く積むためにも、英語力は必須だと思います。

b) オープンマインドを持つ:

文化の違いに戸惑うこともありますが、それを楽しめる心の余裕が大切です。トライアンドエラーで積極的にコミュニケーションし、できる環境を整えていくと楽しいですよ。

c) ネットワーキングを大切に:

フィリピン人はフレンドリーで、すぐに友達になれます。積極的に交流の場に参加してみてください。とはいえ、ハードルが低い分お金のトラブルや起業などのトラブルもありますので、見極めるか、リスク管理は常に心がけることをお勧めします。

d) スキルアップを忘れずに:

転職が活発な分、常に自分のスキルを磨く必要があります。オンライン講座なども活用して、継続的に学んでいくといいですよ。自分の市場価値がどれくらいなのか、同僚は確認することを怠りません。いいオファーがあったらすぐに転職か給与交渉をしていますね。

e) Work-Life Balanceを大切に:

フィリピンの人は仕事とプライベートのバランスを大切にします。日本の「残業文化」はここでは通用しないので、効率的に働くことを心がけましょう。マネジメントする場合は、終わっていなくても帰宅してしまうので、時間管理は細やかにすることをお勧めします。

 

フィリピンでの就職は、確かにチャレンジングな面もあります。でも、グローバルな環境で働けるチャンスでもあるんです。私自身、ここで働き始めてから視野が大きく広がりました。

もし少しでも興味があれば、インターンシップや短期の契約社員として、まずは体験してみるのもいいかもしれません。きっと新しい発見があるはずです。

それでは、また次回の投稿で!Paalam(さようなら)!

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