こんにちは!マニラのBGCでIT企業に勤めるエンジニアのWaoWaoです。今回は、フィリピンでの銀行口座開設について、私の経験を基にお話しします。フィリピンに来て最初に直面した課題の一つが、銀行口座の開設でした。言葉の壁や複雑な手続きに戸惑いましたが、今ではスムーズに金融サービスを利用できています。
それでは、BDOとUnion Bankでの銀行口座開設の流れについてご紹介します!
フィリピンの銀行事情概要
主要銀行
BDO(Banco de Oro)、BPI(Bank of the Philippine Islands)、Metrobank、Union Bank、Security Bankなどがあります。
口座の種類
一般的に、現地通貨(ペソ)口座と外貨(主にドル)口座があります。
ATMの普及
主要都市では ATM が広く普及しています。ただし、地方では少ないこともあります。マニラでは、セブンイレブンの中にもあったりするくらい便利です。
オンラインバンキング
多くの銀行が充実したオンラインバンキングサービスを提供しています。日本にある銀行のオンラインサービスよりも便利だと感じています。
必要書類
パスポート、就労ビザ、雇用証明書、住所証明書などが一般的に必要です。
フィリピンの銀行では、支店を決めることが意外と重要で、アカウントが凍結した際などは、支店を訪問して解除をしなければならないので、家の近くや日本に帰国する予定がある場合は交通の便がいいところなどを選ぶのがおすすめです。
BDOでの口座開設
BDOは、フィリピン最大の銀行で、支店数も多く便利です。私も最初にBDOで口座を開設しました。便利な場所にある支店の窓口に行って、提出書類を提出して、書類を記入するだけです。全て英語でのやり取りになりますので、英語に不安のある場合は、日本語サポートのあるオンラインを利用すると便利です。
1. 必要書類
- パスポート
- 就労ビザ(9(g)ビザなど)
- 雇用証明書(会社発行のもの)
- 税金支払い番号(TINカード)
- 住所証明書(賃貸契約書やユーティリティビルなど)
- 口座開設申込書(銀行で入手します、給与額や会社の情報などを記載します)
2. BDOでの手続きの流れ
a) 近くのBDO支店を訪問(予約不要ですが、予約した方がスムーズ)
b) 受付(もしくは受付デバイス)で口座開設の意思を伝え、必要書類を提出
c) 申込書に必要事項を記入
d) 銀行員による書類確認と面談
e) 初期入金(最低5000ペソ程度)
f) ATMカードの申し込み
g)ATMでカードのパスワード設定と認証
3. 所要時間と注意点
- 全体で1〜2時間程度かかります。
- 英語が話せる職員が対応してくれます。
- 日本と違って、デフォルトで通帳はなく、オンラインです。
- パスワードの設定などは、ATMとSMSで自分で設定します。
4. BDOの特徴
- ATMやオンラインバンキングが充実
- 日本へ の送金サービスあり
- 土日も営業している支店あり(ショッピングモール内など)
フィリピンの銀行の出入り口はいかつい銃を持った警備員が警備しているため、最初は恐る恐る行きました。各ATMの資金回収の際も数人の警備員に遭遇すると少し怖く、外国であることをより実感しますね。
BDOは手続きがスムーズで、電話でのカスタマーサポートも豊富にあり、オンラインバンキングも使いやすいです。日本語のカスタマーサポートの方も親切なので、何かあった時の力強い安心感があります。ただ、人気の銀行なので支店が混んでいることも多いです。
口座開設後、窓口のサービスを受ける際は、サービス料が必要なことが多く、デビットカードを一度止めて再開した時や口座の出金履歴を1ヶ月分プリントしてもらった時に100ペソ前後かかりました。
今回の開設は給与取得のためでしたのでとてもスムーズでしたが、年々審査は厳しくなっているようです。
Union Bankでの口座開設
Union Bankは、デジタルバンキングに力を入れている銀行で、近年外国人にも人気です。今回は、ペソ口座を作成しました。USDでの口座も作成可能ですが、初期の入金金額が大きくなります。
1. 必要書類
BDOとほぼ同じですが、以下が必要な書類でした。
- パスポート
- 就労ビザ(9(g)ビザなど)
- 2つの身分証明書(パスポート以外に、運転免許証やACRカードなど)
- 雇用証明書(私は、顔写真付きの社員証でOKでした)
- 税金支払い番号(TINカード)
- 住所証明書(賃貸契約書やユーティリティビルなど)
- オンラインでの口座開設申込書(給与額や会社の情報などを記載します)
2. Union Bankでの手続きの流れ
a) Union Bank支店を訪問(予約推奨)
b) 口座開設の意思を伝え、必要書類を提出
c) 申込書に記入(タブレットで電子入力)
d) 銀行員による書類確認と面談
e) 初期入金(最低10000ペソ程度)
f) ATMカードの申し込み
3. 所要時間と注意点
- 1〜2時間程度。
- 一部の書類はオンラインで事前提出可能な場合があります。
- デジタル化が進んでいるので、手続きがスムーズですだか
- 口座残高が0になるとアカウント停止
※予約をすることをお勧めします。人気の銀行かつオンライン対応が多いので、新規で行く場合は戸惑うことが多いでしょう。予約をすると、メールで必要書類を提出したり、時間を予約できるので、とてもスムーズに手続きが進みますよ。
4. Union Bankの特徴
- 優れたモバイルアプリとオンラインバンキング
- 仮想通貨取引にも対応
- インターネットバンキングでの海外送金が可能
私の経験:Union Bankは最近開設しました。デジタルサービスの充実さに驚きました。特にアプリの使いやすさは群を抜いています。
口座開設時の一般的な注意点
1. 英語での対応
基本的に英語で対応してくれますが、専門用語などは事前に調べておくと安心です。
2. 待ち時間の覚悟
特に一般的な銀行では、長時間待つ可能性があります。余裕を持って訪問しましょう。たらいます。たらい回しや担当者不在、横から他の方が侵入などもありますので、日本の銀行のような待っているだけでなく、積極的に声をかけた方がいいかと思います。(横入りではなく、空いている銀行の方に可否を聞くだけですね。)
3. 複数の身分証明書
パスポート以外の身分証明書も用意しておくと良いでしょう。私はカードゲームのように提出してどれが必要?って聞いたりしますが、周りの状況を確認しながら行った方がいいかと思います。給与額などは周りの耳がある場合は、電卓や紙に記入したりしますね。
4. 初期入金の準備
最低入金額は銀行によって異なります。余裕を持って準備しましょう。口座に金額が少ないと、毎月の維持費がかかったり、アカウントの凍結などもあるようです。これらは開設時の資料にあったり、説明してくれたりするので、必ず確認することをお勧めします。
5. オンラインバンキングの設定
口座開設時にオンラインバンキングの設定もできるので、積極的に利用しましょう。正直、日本の銀行アプリよりも便利です。(セキュリティは置いておきます)また、私はデビットカードを日常使いしているのですが、すぐに反映されるので便利です。不正にもすぐに気がつくでしょう。
フィリピンでの銀行口座開設
フィリピンでの銀行口座開設は、必要書類さえ揃えれば意外とスムーズです。ただし、銀行によって手続きや特徴が異なるので、自分のニーズに合った銀行を選ぶことが大切です。
私の場合、給与受け取り用にBDO、日常的な利用にUnion Bankと、2つの銀行を使い分けています。オンラインバンキングを活用することで、銀行訪問の手間も大幅に減りました。
フィリピンの金融サービスは日々進化しています。デジタル化が進み、より便利になっていく一方で、セキュリティにも十分注意が必要です。常に最新情報をチェックし、安全かつ効率的な資金管理を心がけましょう。
皆さんも、この情報を参考に、フィリピンでの金融生活を快適に過ごしてください。何か困ったことがあれば、銀行のカスタマーサポートや、現地の日本人コミュニティに相談するのも良いでしょう。
それでは、また次回のブログでお会いしましょう。Ingat sa pera!(お金に気をつけて!)