こんにちは!マニラのBGCでIT企業に勤めるエンジニアのWaoWaoです。今回は、マニラの交通事情と、私が3年間の経験から編み出した快適通勤のヒントをお伝えします。
マニラに来て最初に驚いたのが、この街の交通事情。渋滞はもちろん、多様な交通手段、独特の乗り方ルールなど、日本とは全く異なる光景に戸惑うことばかりでした。でも今では、この混沌とした交通システムを楽しみながら、効率的に移動するコツをつかめるようになりました。
それでは、マニラの交通事情の概要と、快適に通勤するためのヒントをご紹介します!
マニラの交通事情概要
1. 慢性的な渋滞
マニラの交通渋滞は世界的に有名です。特に朝夕のラッシュ時は、通常の2〜3倍の時間がかかることも。道路の整備が追いついていないことや、公共交通機関の不足が主な原因です。顧客との打ち合わせの場合、Grabを使って移動することも多いのですが、多くの時間を見積もる必要があります。
2. 多様な交通手段
車、タクシー、バス、ジープニー、トライシクル(三輪タクシー)、LRT/MRT(軽量鉄道)、バイクタクシーなど、実に多様な交通手段があります。状況に応じて使い分けるのがマニラ流です。
行きはバスだけど、帰りは最寄りの駅までトライシクルを使うというような同僚もいますし、朝も夜もバイクタクシーをアプリで予約して時間になったらコンドミニアムのフロント前まで迎えにくるものもあります。日系企業の駐在の方は、ハイエースの版での送迎なども見かけますね。
3. 独特の交通ルール
交通ルールは一応ありますが、必ずしも厳密に守られているわけではありません。特にジープニーやバスの急な停車、レーンチェンジには要注意です。日本人でもバイクや車を運転することが可能なのですが、交通ルールの違いは恐怖を感じるくらいです。
4. 天候の影響
雨季(6月〜10月頃)は、突然のスコールで道路が冠水し、さらに渋滞が悪化することがあります。深夜や早朝に会社からのメールで、今日の出勤は見送る旨が来たり、部下から欠勤理由で浸水した自宅の画像が送られてきて少し驚きます。その際はもちろん停電していることが多く、WFHもままなりません。BGC内ではそういった被害は少なく、多くの企業が出勤停止を行なっている際は閑散としており、Caffeやお店のオープンが遅れたり、閉店だったりします。台風の際は、よく信号機が止まって、数日間は警察が交通整理を行なっていますね。
快適通勤のためのヒント10選
1. 居住地選びが鍵
マニラで快適に通勤するための最大のコツは、職場の近くに住むことです。私の場合、BGC内コンドミニアムに住居を構えたことで、通勤時間を大幅に削減できました。少し家賃は上がりますが、時間とストレスの節約、治安を考えると十分元が取れます。BGC内はコロナの期間中は人が閑散としていましたが、現在は深夜12時に女性が独り歩きしたりコンビニに行ったりすることも可能です。夜の時間に散歩をしている人を多く見ますし、BGC内にはBPO企業は、24時間稼働していることも多く、お店や人の流れが深夜でも一定数はあります。
※治安はBGCエリアでも広いので、場所によって異なります。
2. フレックスタイムを活用
多くの企業がフレックスタイムを導入しています。私は通常より1時間早く出勤し、1時間早く退勤することで、最も混雑する時間帯を避けています。早朝の BGC は空気も澄んでいて気持ちがいいですよ。
3. BGC内の移動はバスが便利
BGC内の移動には、無料の循環バス「BGC Bus」が便利です。主要なオフィス街や商業施設を巡回しており、アプリで現在位置も確認できます。混雑時は満員になることもありますが、基本的に快適で安全です。
4. Grabを活用する
配車アプリ「Grab」は、マニラでの移動に欠かせません。日本人の同僚は、ほぼこのGrabで予約して移動します。道を走るタクシーを拾うこともありません。車だけでなく、バイクタクシー(アンカス)も利用可能です。バイクタクシーは渋滞知らずで、近距離の移動に最適。ただし、雨の日は利用を避けた方が無難です。バイクタクシーはヘルメットが必須のため貸し出しがありますが、私が乗るときは自分のヘルメットを持参します。バイクタクシーは、アプリだけではなく、その辺で交渉することも可能ですが、その際は価格交渉が事前に必要です。
5. ジープニーを使いこなす
ジープニーは、マニラの象徴的な乗り物。BGC内ではほぼ見かけませんが、市内の他のエリアへ行く際には便利でローカルな体験ができます。乗り方に戸惑うかもしれませんが、地元の人に聞けば親切に教えてくれます。料金も安いのが魅力です。コインは必須です!私はメトロマニラ内を移動するときはよく使いますが、残念なことに日本人の同僚のほとんどは使いません。
6. 雨季の備えは万全に
雨季には折りたたみ傘と防水バッグは必須アイテムです。急な雨で道路が冠水すると、通常の何倍もの時間がかかることがあります。天気予報をこまめにチェックし、可能であれば在宅勤務を選択するのも一案です。
7. アプリを駆使する
「Waze」や「Google Maps」といったナビアプリは、リアルタイムの交通情報を提供してくれます。渋滞を回避するルートを教えてくれるので、時間の節約に役立ちます。iPhoneの地図アプリもありますが、Google Mapの方が情報量も正確性も大きいです。
8. 徒歩も侮れない
BGC内は歩道が整備されており、徒歩での移動も快適です。渋滞時は、バスや車よりも歩いた方が早いことも。ただし、日中の強い日差しは要注意。日傘や帽子があると安心です。
コロナ期間にフィリピンにも普及したため、最近では、自転車や電動スクーターの利用も多く見られます。近くのパーキングに止めて徒歩で移動します。どちらもBGC内でレンタル可能ですが、いつもあるとは限らないので通勤に使用する場合は、自前で用意しましょう!スクーターは15000ペソくらいから購入できますよ!
9. 公共交通機関でのマナー
バスやジープニーは、乗車時に料金を支払います。小銭の準備を忘れずに。また、ご年配の方や妊婦さんには席を譲るなど、日本と同じようにマナーを心がけましょう。
最近はバスや鉄道は、ICカードで乗車する必要がありますので事前準備をする必要があります。駅のチャージ機が壊れて困ったこともありましたので、チャージはこまめに確認することをお勧めします。価格はすごく安いです。
10. オフピーク時の移動を心がける
可能であれば、ランチタイムや夕方の早い時間帯の移動は避けましょう。特に金曜の夕方は渋滞が激しくなります。必要であれば、オフィスで作業を続けて渋滞が落ち着いてから帰宅するのも一つの手段です。また、給与日は、みなさん外出されるので、オフィスピーク時間が早まります。給与日と金曜日が重なると、タクシーやGrabで配車を獲得するのは困難です。
BGCの交通状況
BGC(Bonifacio Global City)は、マニラの中でも比較的新しく開発されたエリアで、道路も整備されています。しかし、急速な発展に伴い、近年は交通渋滞が増加傾向にあります。
朝の7時半から9時頃、夕方の5時から7時頃が最も混雑します。特に、BGCと他のエリア(マカティやオルティガスなど)を結ぶ主要道路では、渋滞が発生しやすいです。
BGC内の移動に関しては、前述のBGCバスが非常に便利です。バス停は主要なオフィスビルや商業施設の近くにあり、ルートも分かりやすいです。ただし、ラッシュ時は満員になることも。
また、BGC内はウォーカブルな街づくりがされているので、天気が良ければ徒歩での移動も気持ちよく、健康的です。最近では電動キックボードのシェアリングサービスも登場し、新たな移動手段として注目されています。
おわりに
マニラの交通事情は、確かに課題が多いです。でも、上手く付き合っていけば、それほど大変ではありません。慣れてくると、この独特の交通システムも味があって面白く感じてくるはずです。
私自身、最初は通勤に大変苦労しましたが、今では自分なりのペースをつかみ、快適に過ごせています。通勤時間に英語の勉強をしたり、Podcastを聴いたりと、有効活用する方法も見つけました。
マニラで働くことを考えている方は、ぜひこれらのヒントを参考にしてください。交通事情を上手く乗りこなせれば、この活気あふれる都市での生活をより楽しめるはずです。
最後に、マニラの交通システムは日々進化しています。新しい交通手段や規制が導入されることもあるので、常に最新の情報をチェックすることをお勧めします。
それでは、皆さんも楽しいマニラライフを!Safe travels and see you around BGC!