こんにちは、WaoWaoです!マニラのBGCで働く日本人エンジニアです。今日は、フィリピン料理についてお話しします。私自身、フィリピンの食文化に慣れるまでには時間がかかりましたが、今では美味しさの秘密を少し理解できるようになりました。
フィリピンの料理を楽しめるまでに時間がかかった
になまず、率直に言って、フィリピン料理になれるには時間がかかります。私の場合は1年くらいかかりましたね。友人の中には3ヶ月くらいで慣れる人もいましたが、それは例外的だと思います。最初のうちは、フィリピンの国民食とも言えるジョリビーですら、あまり食べる気にならなかったんです。香りや素材の味がなんか違うんですよね、、、
でも、そんな中でも自炊には困りませんでした。中華料理や韓国料理の具材がたくさん買えるお店があるので、日本料理を作るのに必要な材料はほとんど手に入りました。これは本当に救いでしたね。日本の調味料なども手に入れやすいですが、かなり高いです。
ただ、外食となると話は別です。特に日本食レストランは、それなりのクオリティを求めると、消費税とサービス料が加算されるため、結果的に日本で食べるよりも高くなってしまうことがあります。特に、日本での社会経験から、この値段でこのクオリティは、、、と考えてしまうと、なかなか手を出しづらくなっていました。これは、日本食が恋しくなったときのジレンマでしたね。
フィリピン料理の特徴
フィリピン料理の特徴を理解するには、まずその歴史を知る必要があります。フィリピンは長い間、スペイン、アメリカ、日本などの国々に支配されていました。そのため、フィリピン料理には様々な国の影響が見られます。
例えば、スペインの影響を受けた料理としては、アドボ(肉や魚を酢、醤油、ニンニクで煮込んだ料理)やレチョン(丸焼きにした子豚)があります。アメリカの影響は、ハンバーガーやフライドチキン、ピザの人気に表れています。中国の影響も大きく、春巻きの一種であるルンピアや、焼きそばに似たパンシットなどがポピュラーです。
フィリピン料理の大きな特徴の一つは、酸味と甘味のバランスです。多くの料理で酢や柑橘類が使われ、それに砂糖や果物の甘みが加わります。これは、暑い気候の中で食欲を増進させる効果があるそうです。また、輸入食品の影響を受けたり保存食の影響を受けた料理もあり、南国のカラフルな食材の色をしています。
一般的に食べる食物の特徴
また、フィリピン料理は「素材の味以外の味がする」という印象を持つ人も多いですね。これは、調理法や使用する調味料に理由があります。まず、フィリピンでは肉や魚に獣臭や魚臭さが残っていることが多いです。これは、気候や流通の問題もありますが、それを消すために強めの調味料や香辛料を使うことが一般的なんです。そのため、日本人の感覚からすると、素材本来の味が隠れてしまっているように感じるかもしれません。
調味料については、フィリピンではパティス(魚醤)やバゴオン(エビの塩辛)などの発酵調味料がよく使われます。これらは独特の香りと濃厚な味わいがあり、慣れないと少し抵抗を感じるかもしれません。
パンについても、小麦粉に少し癖があると感じます。これは、フィリピンで使われている小麦粉の種類や製粉方法が日本とは異なるためです。また、パンの甘さも日本人には少し強く感じられることが多いですね。スーパーの食パンコーナーでも独特の香りがします。
お米に関しても、フィリピンの一般的なお米は日本のものとは少し異なります。粒が細長く、少し古米のような香りがすることがあります。これは品種の違いや精米度の違いによるものです。日本米のようなもちもち感を求めると、少し物足りなく感じるかもしれません。
しかし、これらの特徴は決して悪いものではありません。むしろ、フィリピンの気候や文化に合わせて発展してきた、理にかなった調理法なんです。例えば、強めの味付けは、暑さで失われがちな食欲を刺激する効果があります。また、発酵調味料の使用は、冷蔵技術が発達する前から食材を長持ちさせる知恵だったんですね。
※たとえコンビニやスーパーのお惣菜などで購入しても腐っていることがあるほどです。気をつけなければ、すぐにお腹を壊します。カフェラテの牛乳が、、、なんてこともあります。夏に日本で気をつけなければならないことを、ずっと気を付けるイメージです。
フィリピン料理を食べてみる
フィリピン料理で外せないのが、シニガンです。これはタマリンドなどの酸味のある果実を使った酸っぱいスープ料理で、魚や肉、野菜が入っています。最初は酸っぱさに驚くかもしれませんが、慣れてくるとその爽やかさがクセになります。暑い日に食べると、本当に体が喜ぶんです。見ためが野菜スープなので、一気に飲むとむせます。
カルデレタも人気の料理です。これは、ヤギ肉やビーフを野菜と一緒にトマトソースで煮込んだシチューのような料理。スペインの影響を強く受けていて、日本人の口にも合いやすいと思います。
デザートも見逃せません。ハロハロは、かき氷にフルーツやゼリー、アイスクリームなどをトッピングした夏の定番デザート。見た目も鮮やかで、暑い日にぴったりです。レチェフランは、日本のプリンに似ていますが、より濃厚で甘さも強めです。
フィリピン料理に慣れるコツは、少しずつ試していくことです。最初から強い味付けの料理に挑戦するのではなく、まずは比較的マイルドな味付けの料理から始めるのがいいでしょう。例えば、チキンイナサル(鶏肉のグリル)やシニガンなどがおすすめです。
また、フィリピン料理を理解するには、その食文化も知る必要があります。フィリピンでは、家族や友人と食事を共にすることがとても大切にされています。そのため、一つの大きな皿から取り分けて食べるスタイルが一般的です。これは、人々の絆を深める役割も果たしているんですね。そのため、デリバリーでも大人数のプレートが陳列していたり、シェア用表示なしでレストランのメニューにあって、間違えて注文するとたくさん食べなければならくなります!オフィスでも、フィリピンの同僚たちはよくシェアしてランチを食べています。これは日本のオフィスでは見ない光景ですね。
フィリピンの食事は通常、白米を中心に、主菜(肉や魚)、副菜(野菜)、スープの4点セットで構成されます。これは、栄養バランスを考えた賢い食事構成だと言えます。ただしこれは伝統的なメニューで一般的には、ライスをものすごく食べます。そして野菜もほとんど食べません。外食やデリバリーでは追いライスとして、クッキングシートに包まれたライスを濃い味つめのメインと一緒に食べているようです。
面白いのは、フィリピン人が「プレーン」な味を好む傾向があることです。例えば、味付けされていない茹でた野菜や、味付けのない焼き魚なども好まれます。これは、強い味付けの主菜と一緒に食べることで、全体的なバランスを取るためなんです。
フィリピン料理を楽しむ
フィリピン料理を楽しむには、オープンマインドが必要です。最初は「日本とは違う」と感じるかもしれませんが、その違いを楽しむ姿勢が大切です。例えば、フィリピンのバナナケチャップ。これは日本人には少し甘すぎると感じる人も多いですが、フライドチキンにつけて食べると意外と美味しいんですよ。
また、フィリピン料理は地域によっても大きく異なります。例えば、ビコル地方の料理は辛さが特徴で、ココナッツミルクをよく使います。ビサヤ地方では、レチョン(丸焼き豚)が有名です。ミンダナオ島では、イスラム教の影響で豚肉を使わない料理が多いのが特徴です。
フィリピン料理に慣れるまでの間、私は日本食と現地の料理をバランス良く食べるようにしていました。幸い、マニラには日本食スーパーもあるので、日本の調味料や食材を手に入れることができます。ただし、価格は日本の2〜3倍くらいするので、頻繁に利用するのは難しいですね。
最近では、フュージョン料理のレストランも増えています。日本料理とフィリピン料理を融合させたメニューなど、両方の良さを取り入れた料理が楽しめます。これは、フィリピン料理に慣れていく過程で、とても良い選択肢になると思います。
確かに、フィリピン料理が「どうしても合わない」という人もいます。その場合は、無理に現地の料理を食べる必要はありません。大切なのは、自分の体調と相談しながら、少しずつ挑戦していくことです。実際、全く受け付けなくて、日本のレトルト食品か本格的な日本レストラン、日本の調味料を使った自炊、フルーツしか受け付けない方もいらっしゃいました。トラウマにならない範囲で挑戦していくようにしたらいいのかなと思います。
フィリピン料理を食べれるように慣らした
私の場合、フィリピン料理に慣れるまでの1年間は、自炊を中心に生活していました。日本から持ってきた調味料や、現地のアジア食材店で手に入れた材料を使って、日本食や中華料理を作っていました。これは、食事の質を保ちながら、少しずつ現地の味に慣れていく良い方法だったと思います。
また、フィリピン人の友人や同僚に勧められた料理を少しずつ試していったのも良かったです。彼らは、日本人の口に合いそうな料理を教えてくれたり、レストランを紹介してくれたりしました。これは、フィリピン料理を理解する上で大きな助けになりました。
今では、シニガンやアドボ、カルデレタなど、多くのフィリピン料理を美味しく感じられるようになりました。特に、暑い日のシニガンは体に染み渡る美味しさです。それだけでなく、私はマンゴーが日本にいる時は食べられなかったのですが、フィリピンのグリーンマンゴー(熟していない酸味のある時期のマンゴー)を食べてから食べられるようになりました!
フィリピン料理は、一見シンプルに見えて奥が深いんです。例えば、アドボは家庭ごとにレシピが異なり、その家の味として大切にされています。また、発酵食品や乳酸菌を使った料理も多く、健康面でも注目されています。
フィリピン料理を楽しむコツ
最後に、フィリピン料理を楽しむコツをまとめてみました!
1. オープンマインドを持つ:
最初は違和感があっても、その違いを楽しむ姿勢を持ちましょう。おみせでたべるならば、誰かが食べているので、安心して食べられます。私はとりあえずメニューの端から順に頼んでみたり、おすすめや人気メニューを聞いて食べてみています。
2. 少しずつ挑戦する:
いきなり強い味付けの料理に挑戦するのではなく、マイルドな味から始めましょう。見た目と違う料理が多いので、とりあえずライスがあればなんとかなります。
3. 現地の人におすすめを聞く:
フィリピン人の友人や同僚に、おすすめの料理や食べ方を教えてもらいましょう。飲み会をフィリピンのお店にして、お酒と共に内臓系の料理を嗜んだことを記憶しています。そこまでローカルなお店でなければ、美味しいく食べられますし、クセのある味のものでもお酒の肴になりますし、何より、話のテーマになります。
4. 自炊と外食をバランス良く:
自炊で日本食を楽しみつつ、少しずつ現地の料理を取り入れていきましょう。自炊の際には、フィリピンならではの野菜を使うので、楽しいです。冬瓜を使ったり、紫芋だったり、ケールだったりと日本ではあまり調理したことのなかった食材です
5. 食文化を理解する:
単に味だけでなく、その料理の背景にある文化や歴史も知ることで、より深く楽しめます。
フィリピン料理は、確かに日本人にとってはチャレンジングかもしれません。でも、その独特の味わいや食文化は、きっと新しい発見や喜びをもたらしてくれるはずです。みなさんも、フィリピン料理の世界を少しずつ探検してみてはいかがでしょうか?
それでは、次回はマニラのストリートフードについて詳しくレポートしたいと思います。お楽しみに!WaoWaoでした!