こんにちは、WaoWaoです!マニラのBGCで働く日本人エンジニアです。今回は、念願だったイロイロ市への2泊3日の旅行に行ってきたので、その体験をシェアしたいと思います。フィリピンの地方都市の魅力や、日本とは一味違う旅の楽しみ方を感じていただければ嬉しいです。
1日目:イロイロ市到着と市内観光
マニラからイロイロ市へは約1時間のフライトです。朝一番の便で出発したので、お昼前にはイロイロ市に到着しました。空港からタクシーで市内のホテルへ向かう道中、早速フィリピンの地方都市の雰囲気を感じることができました。
ホテルにチェックインして荷物を置いたら、さっそく市内観光へ出発です。最初に向かったのは、イロイロ市の中心部にある「プラザ・リベルタッド」。スペイン統治時代の名残を感じさせる広場で、周囲には歴史的な建物が立ち並んでいます。日曜日だったこともあり、多くの地元の人々が集まっていて、賑やかな雰囲気でした。
次に訪れたのは、イロイロ中央市場。ここでは、新鮮な魚介類や野菜、フルーツはもちろん、地元の手工芸品なども売られています。市場の中を歩いていると、色とりどりの野菜や果物、そして魚の匂いが混ざり合う独特の雰囲気に包まれます。マニラの近代的なスーパーマーケットとは全く異なる、生きた市場の活気を肌で感じることができました。
市場では、地元の人々と触れ合う機会もありました。英語が通じる人も多く、フレンドリーな方ばかり。日本人の私に興味を持ってくれて、「日本から来たの?」「フィリピンは好き?」などと話しかけてくれました。マニラでの生活では、こういった地元の人々との素朴な交流が少なくなっていたので、新鮮で楽しい経験でした。
市場で買い物をしながら、地元の名物料理「ラ・パス・バチョイ」のお店を探しました。これは、イロイロ市発祥の麺料理で、チキンスープベースのスープに細麺、内臓肉、野菜などが入っています。地元の人に教えてもらったお店で食べましたが、あっさりとした味わいながらもコクがあり、とても美味しかったです。
夕方には、イロイロ川沿いの遊歩道「イロイロ・リバー・エスプラナーデ」を散策しました。夕日に照らされた川面を眺めながらのんびり歩くのは、とてもリラックスできる時間でした。マニラの喧騒から離れ、ゆったりとした時間が流れるイロイロ市の魅力を感じました。
1日目の夜は、ホテル近くのレストランでイロイロ名物の「バチョイ」を再び堪能。地元の人々で賑わう店内で、フィリピンビールのサンミゲルを片手に、充実した1日目を締めくくりました。
2日目:世界遺産の教会巡り
2日目は、イロイロ州にある世界遺産の教会を訪れる日です。朝早くホテルを出発し、ジプニーに乗って海沿いの道を走りました。ジプニーは、フィリピンの代表的な乗り合いバスで、カラフルなデザインが特徴的です。乗り方や降り方に慣れるまでは少し緊張しましたが、地元の人々に助けてもらいながら、なんとか目的地にたどり着くことができました。
最初に訪れたのは、ミアガオ教会です。1787年に建てられたこのバロック様式の教会は、その独特な黄色い外観が印象的です。ファサードには、フィリピンの植物や動物をモチーフにした彫刻が施されており、ヨーロッパとフィリピンの文化が融合した独特の雰囲気を醸し出しています。
教会の内部に入ると、荘厳な雰囲気に包まれました。天井や壁に描かれた宗教画や、精巧な木彫りの祭壇など、細部にまでこだわりが感じられます。ミサの時間に重なったこともあり、地元の人々の信仰心の深さを垣間見ることができました。
ミアガオ教会を出た後は、再びジプニーに乗って次の目的地、サンタ・バーバラ教会へ向かいました。ジプニーの窓から見える海岸線の景色は絶景で、時折吹き込む潮風が心地よかったです。マニラでは味わえない、のどかな田舎道の風景を楽しみながらの移動は、それ自体が旅の醍醐味でした。
サンタ・バーバラ教会は、フィリピン革命の重要な舞台となった場所として知られています。1898年、この教会で初めてフィリピン国旗が掲揚され、独立が宣言されました。教会の隣には博物館があり、その歴史的瞬間を伝える資料が展示されています。フィリピンの歴史に触れることができ、とても勉強になりました。
教会巡りの後は、近くのビーチで休憩することにしました。マニラでは味わえない透明度の高い海と白い砂浜に癒されながら、フィリピンの地方都市ならではの魅力を満喫しました。地元の子供たちが楽しそうに遊ぶ姿を見ながら、マニラでの忙しい日々を忘れてリフレッシュできた気がします。
夕方、イロイロ市内に戻る頃には、すっかり地方の穏やかな空気に慣れてしまい、マニラに戻るのが少し寂しく感じるほどでした。夕食は、イロイロ市の名物シーフードレストランで新鮮な魚介類を堪能。地元で獲れたエビやカニ、魚のグリルは絶品で、マニラでは味わえない新鮮さでした。
2日目の夜は、ホテルのルーフトップバーでカクテルを楽しみながら、イロイロ市の夜景を眺めました。マニラのような高層ビル群はありませんが、星空がきれいに見える静かな夜景に心が落ち着きました。
3日目:世界一美味しいマンゴーの島へ
旅の最終日は、イロイロ市から船で約15分の場所にある、ギマラス島を訪れることにしました。ギマラス島は、「世界一美味しいマンゴーの産地」として知られています。
朝早くイロイロ市のポートに向かい、小さなボートに乗り込みました。短い航海でしたが、エメラルドグリーンの海を眺めながらの船旅は爽快でした。島に到着すると、まず目に入ったのは、のどかな田園風景。マニラの喧騒とは無縁の、穏やかな島の雰囲気に包まれます。
ギマラス島では、まずマンゴー農園を訪れました。ガイドさんの案内で、マンゴーの木々が立ち並ぶ農園を歩きながら、マンゴーの栽培方法や収穫の時期など、詳しい説明を聞くことができました。ギマラス島のマンゴーが特別美味しい理由は、島の土壌や気候条件が最適だからだそうです。
農園では、もちろんマンゴーの試食も。口に入れた瞬間、その甘さと香りに驚きました。確かに、今まで食べたマンゴーの中で一番美味しいと言えるほどの味わいです。果肉はとろけるように柔らかく、繊維質が少なくてなめらか。甘さと酸味のバランスが絶妙で、マンゴー本来の風味が存分に楽しめます。
マンゴー農園の後は、島内のビーチへ向かいました。ギマラス島の海は透明度が高く、マリンブルーの美しい色をしています。砂浜に座ってのんびり過ごす時間も良いですが、シュノーケリングを楽しむこともできます。色とりどりの熱帯魚や珊瑚礁を間近で見ることができ、自然の豊かさを実感しました。
昼食は、ビーチ沿いのローカルレストランで。新鮮な魚のグリルや、ココナッツミルクを使ったカレー風の料理など、島の食材を使った料理を堪能しました。デザートには、もちろんマンゴー。マンゴーシェイクやマンゴーアイスクリームなど、様々な形で島の名産品を楽しむことができます。
午後は、島内にある小さな博物館を訪れました。ギマラス島の歴史や文化、生態系について学ぶことができ、島への理解がさらに深まりました。特に興味深かったのは、島の伝統的な織物製品の展示です。カラフルな模様が特徴的で、お土産に購入しました。
島での最後の時間は、展望台から島全体を見渡すことに使いました。緑豊かな森、青い海、点在する小さな集落。のどかな景色を眺めながら、都会の喧騒を離れてゆっくりと過ごせた3日間を振り返りました。
夕方、再び船でイロイロ市に戻り、そこから飛行機でマニラへ。帰りの機内では、イロイロとギマラス島での思い出が次々と蘇ってきました。
旅を終えて
マニラに戻ってきて、改めてこの3日間の旅を振り返ってみると、フィリピンの新たな一面を発見できた気がします。マニラでの日々は確かに刺激的で充実していますが、地方都市や離島には、また違った魅力があることを実感しました。イロイロ市の歴史的な建造物や世界遺産の教会は、フィリピンの豊かな文化遺産を感じさせてくれました。地元の市場で出会った人々の温かさや、ジプニーでの小さな冒険は、フィリピン人の人柄の良さを改めて感じる機会となりました。
そして、ギマラス島での体験は、フィリピンの自然の豊かさを堪能するのに最適でした。世界一と称されるマンゴーの味は忘れられません。マニラでも確かに美味しいマンゴーは手に入りますが、産地で味わう新鮮さは格別です。
この旅で、私の中のフィリピンの イメージが更に広がりました。マニラでの仕事や生活も充実していますが、たまにはこうして地方に足を運び、異なる景色や空気を味わうことの大切さを感じました。忙しい日々の中で、心をリフレッシュする良い機会になったと思います。
フィリピンで働く日本人の皆さん、週末や連休を利用して、ぜひマニラ以外の場所にも足を運んでみてください。きっと新しい発見があるはずです。そして、フィリピンでの滞在をより豊かなものにしてくれるでしょう。
次は、どこに行こうかな。セブ?ボラカイ?パラワン?フィリピンには、まだまだ探検したい場所がたくさんあります。この国での生活を、仕事だけでなく、旅も含めてトータルで楽しんでいきたいと思います。
それでは、また次の旅のレポートでお会いしましょう!WaoWaoでした。