こんにちは!マニラのBGCでIT企業に勤めるエンジニアのWaoWaoです。今回は、BGCでのネット環境と通信事情について、私の3経験を基にお話しします。
日本から来て最初に戸惑ったのが、フィリピンのネット環境。でも今では、上手く付き合えるようになりました。これから、コンドミニアムでのネット契約、オフィスのネット環境、そしてモバイル通信について詳しくご紹介します!
BGCのネット環境概要
まず、BGCのネット環境は、フィリピンの他の地域と比べると比較的良好です。しかし、日本と比べるとまだまだ改善の余地があります。自然災害や時間帯による影響は大きくあります。また、ネット環境に加えて、停電によるインターネットの停止もあります。1. 通信速度
平均的な固定回線の速度は20-50Mbps程度。高速プランでは100Mbps以上も可能です。回線速度によってプランと金額が異なります。
2. 安定性
天候や時間帯によって変動することがあります。特に雨季は注意が必要です。街一帯が浸水で停電とネット遮断や、台風被害によって一定期間の遮断などもよくあります。
3. 主要プロバイダー
PLDT、Globe、Converge、Sky Cableなどがあります。
4. 光回線の普及
BGCエリアでは、多くのコンドミニアムやオフィスビルで光回線が利用可能です。オフィスビルやコンドミニアムによっては、回線を選ぶことができません。
コンドミニアムでのネット契約
私は現在、BGC内のコンドミニアムに住んでいます。ネット契約の流れと注意点をお伝えします。新しいコンドミニアムや季節によっては、1回の入り口で契約の募集カウンターが設置されていることも多くあります。
短期の場合は、モバイルWi-Fiの高速プランも選択肢に入れていいのかなと思います。
1. プロバイダーの選択
多くのコンドミニアムでは、選択できるプロバイダーが限られています。私の場合は、PLDTとGlobeの2択でした。
選択のポイント:
- 速度と料金のバランス
- 既存ユーザーの評判
- カスタマーサポートの質
2. 契約手続き
b) 必要書類:パスポートコピー、賃貸契約書、その他身分証明書
c) 初期費用:設置料、モデムのデポジットなど。約5000-10000ペソ程度
d) 契約期間:多くの場合、最低契約期間が設定されています(6ヶ月〜2年)
※私は、コンドミニアムの工事費は必要なかったのですが、外国人の場合いつ帰国するかわからないとのことで、保証金を請求されました。
3. 設置工事
申し込みから設置まで、1週間〜1ヶ月ほどかかります。工事日を予約し、当日は立ち会いが必要です。賃貸の場合は、すでに前の入居者が設置しており、この工事が不要なケースもあります。工事前に、オーナさんの許可が必要な場合もあり、外部からの工事の際はビルのアドミンへの事前連絡も必要になります。
4. 支払い方法
クレジットカード払いか、銀行振込が一般的。一部のプロバイダーでは、コンビニエンスストアやモバイル決済での支払いも可能です。
5. トラブルシューティング
接続トラブルは珍しくありません。以下の対策を心がけています:
- カスタマーサポートの連絡先を控えておく
- バックアップとしてモバイルWi-Fiを用意
- 近所のカフェやコワーキングスペースの場所を把握しておく
私の場合、選択肢がなかったのですが、Globeの50Mbpsプランを契約しています。概ね満足しています。ただし、たまに不安定になったり、コンドミニアム自体が停電になることもあります。そんな時は、モバイルデータ通信に切り替えて対応しています。
オフィスでのネット環境
BGCのオフィスは、一般的に高速で安定したネット環境が整っています。
1. 企業向けプラン
大手プロバイダーは、企業向けの高速・大容量プランを提供しています。我が社では、Globeのエンタープライズ向け1Gbps回線を利用しています。
2. 冗長性の確保
多くの企業が、メインの回線とバックアップ回線を契約しています。例えば、PLDTをメインにGlobeをバックアップとするなど。ただし、ビルによっては回線が1回線のみに絞られることもあるようです。ちなみにスターリンクはBGCは禁止エリアのようです。
3. 社内Wi-Fi
オフィス内は高速Wi-Fiでカバーされているのが一般的です。セキュリティのため、ゲスト用と社員用が分けられていることも。
4. VPN環境
海外とのやり取りが多い企業では、VPN環境が整備されています。在宅勤務の際にも活用できます。
私のオフィスのネット環境は非常に快適とは言い難いです。ビデオ会議やデータのやり取りもストレスなく行えますが、全社一斉にオンライン会議をすると、少し遅くなることも。時間帯によってはストレスを感じることも多いです。
オフィスの入っているビル自体が停電したり(マニラでは、ビルの停電は珍しくありません)ネットが遮断されたりする時があります。その際は、在宅勤務やセキュリティに関係ない範囲で近くのカフェでの勤務するように案内されます。
モバイル通信事情
フィリピンの携帯電話事情も、ローコストキャリアが登場し、ここ数年で大きく進化しています。居住地によっておすすめキャリアもあるようですよ。
1. 主要キャリア
- Smart(PLDTグループ)
- DITO(新興キャリア)
2. プリペイドとポストペイド
プリペイドが一般的ですが、長期滞在者はポストペイド(月額契約)も検討する価値あり。ポストペイドプランでは日本でも一般的なスマホと月額が合体して支払うものもあります。
3. データプラン
日単位、週単位、月単位など様々なプランがあります。私のおすすめは、メイン週額100-150ペソ程度のアプリを限定して選べるプランと、期間を指定せずに従量課金でのデータ通信費のバックアップのためのプランの併用です。具体的すぎかな?
4. 通信速度
BGCエリアでは、4G LTEが広くカバーされています。場所やスマホによっては5Gも利用可能。平均的な速度は10-30Mbps程度。
5. SIMカードの入手
空港や、BGC内のショッピングモールで簡単に購入できます。パスポートが必要です。
私はGlobeのポストペイドプランを利用しています。週額99ペソで、Data 8GB+とApp 8G SMSが使い放題のプランです。実はこのプランは、継続するタイミングを少し重ねると、データ量が翌週に引き継がれるので、お得なんです。デュアルSIMには、Smartの固定の期間指定なしのDataプランのものが入っています。マニラ内ならほぼストレスなく使えます。
ネット環境改善のためのヒント
1. モバイルWi-Fiの活用
固定回線のバックアップとして、モバイルWi-Fiを用意しておくと安心です。スマホのテザリングでも十分対応できます。
2. デュアルSIM対応スマートフォン
2つのキャリアのSIMを使い分けられるので便利です。混雑する時間帯があったり、突然使えなくなったりすることもあるので、バックアップとして入れておくこともおすすめです。
3. 公共Wi-Fiスポットの把握
BGC内には無料Wi-Fiスポットがいくつかあります。データプランには、モールなどでキャリアが公開しているWifiスポットがあったりしますので、場所をチェックしておきましょう。
4. インターネット速度測定
定期的に速度をチェックし、契約内容と大きく異なる場合はプロバイダーに連絡。
5. VPNの利用
セキュリティ対策として、VPNの利用をおすすめします。日本のコンテンツを閲覧する時にも、VPNは便利ですので、PCに1つ設定しておくと便利です。
また、フィリピンでどうしてもネットが遅い時にはVPN経由すると速くなることもあります!なぜかはわかりません。
フィリピンのネット環境まとめ
BGCのネット環境は、フィリピンの中では比較的良好です。しかし、日本と比べるとまだ改善の余地があるのも事実。特に在宅勤務やリモートワークが増える中、安定したネット環境の確保は重要です。
私の経験から言えば、以下の対策がおすすめです:
2. モバイル回線をバックアップとして確保
3. 近所のカフェやコワーキングスペースの場所を把握
4. 自分の使用に合ったデータ通信プランを契約し、キャリアは2つでリスク回避
これらの対策を講じておけば、BGCでも快適なネットライフを送れるはずです。
フィリピンの通信事情は日々進化しています。5Gの普及やサービスの多様化など、今後さらなる改善が期待できます。最新情報をチェックしながら、自分に合った環境を整えていくことが大切ですね。
皆さんも、この情報を参考に、ストレスのないネット生活を送ってください。何か困ったことがあれば、同僚や現地の日本人コミュニティに相談するのも良いでしょう。
それでは、また次回のブログでお会いしましょう。Magandang araw!(良い1日を!)