こんにちは!マニラのBGCでIT企業に勤めるエンジニアのWaoWaoです。今回は、フィリピンの医療事情と、特にBGCエリアでの病院のかかり方についてお話しします。
フィリピンに来て3年、幸い大きな病気にはかかっていませんが、アクシデントんいよる怪我や腹痛などの症状で何度か病院にお世話になりました。最初は不安だらけでしたが、今ではすっかり現地の医療システムにも慣れ、安心して生活しています。
それでは、フィリピンの医療事情全般と、BGCでの具体的な病院のかかり方をご紹介します!
フィリピンの医療事情概要
1. 公立病院と私立病院の二極化
フィリピンの医療は、設備の整った高額な私立病院と、混雑した公立病院に二極化しています。外国人駐在員は主に私立病院を利用します。
2. 医療費の自己負担
公的な健康保険制度(PhilHealth)はありますが、カバー範囲が限られています。多くの場合、医療費は自己負担か私的保険でカバーします。マニラでの就職を考えている方は、就職活動の際に保険について確認しておくことをお勧めします。
3. 英語対応
医師や看護師の多くは英語を話すので、言語の心配は少ないです。
4. 予約制と待ち時間
多くの病院で予約制を採用していますが、待ち時間が長くなることもあります。フィリピンは待ち時間がとても長いので、想像の3倍の時間をまずは見積もっておくのがお勧めです!
5. 薬の入手
処方箋がなくても多くの薬が入手可能です。ただし、日本のように便利な町の薬局は少なく、大型モールの中にある薬局チェーンを利用することが多いです。ドラックストはは街中にたくさんありますが、薬の処方が可能かどうかはまた別のことなので、店員さんに確認しましょう。
BGCエリアでの病院のかかり方
BGCとその周辺には、高品質な医療サービスを提供する私立病院がいくつかあります。以下、代表的な病院と、そのかかり方をご紹介します。
St. Luke's Medical Center - Global City
BGC内にある最も有名で設備の整った総合病院です。
特徴:
- 24時間体制の救急外来
- 最新の医療設備
- 各分野の専門医が在籍
- 日本語対応可能(要予約)
かかり方:
a) 予約:電話やオンラインで予約可能。初診の場合は、予約時に症状を簡単に説明します。
b) 受付:予約時間の15-30分前に到着し、受付で必要書類を記入。保険証を提示します。
c) 診察:順番が来たら診察室へ。英語で症状を説明します。
d) 支払い:診察後、会計で支払い。保険によっては後日精算となります。
Makati Medical Center
マカティにありますが、BGCからもアクセスしやすい総合病院です。
特徴:
- 充実した専門科
- 国際的な認証を受けた医療品質
- 日本人患者の受け入れ実績が豊富
かかり方:
St. Luke'sとほぼ同じですが、初診の場合は電話予約が推奨されます。
The Medical City - Bonifacio Global City Clinic
BGC内にあるThe Medical Cityの分院クリニックです。
特徴:
- プライマリケアに特化
- 待ち時間が比較的短い
- 大きな病院が苦手な方におすすめ
かかり方:
a) 予約:電話やオンラインで可能。ウォークインも可。
b) 受付:保険情報を含む必要事項を記入。
c) 診察:順番に呼ばれます。
d) 支払い:その場で支払い、または保険による後日精算。
プライベート保険の活用
多くの日系企業では、従業員にプライベートの医療保険を提供しています。私の会社も、公的なHMO(Health Maintenance Organization)以外に、充実したプライベート保険に加入しています。不安の方は、就職面接の際に聞いておくのもお勧めですよ。
プライベート保険のメリット:
- より広範囲の治療やサービスがカバーされる
- 高額な治療も安心して受けられる
- キャッシュレス対応の病院が多い
保険の使い方:
1. 事前に、保険会社から提供されるネットワーク病院リストを確認。
2. 病院受付で保険カードを提示。
3. 保険の適用範囲内であれば、その場での支払いが不要なことも。
4. 適用外の場合は一旦立て替え払いし、後日保険会社に請求。
私はいつも病院に行く前に、会社用の保険会社のエージェントにメッセージをして行くようにしていますよ。予約してくれたり案内を細やかにしてくれます。
注意点:
- 保険の適用範囲や限度額を事前に確認しておく。
- 緊急時の連絡先や手続きを把握しておく。
- 慢性疾患や既往症の扱いについて確認しておく。
海外から就職してきた同僚が2人、手術する必要があったのですが、一人は保険が適用になって、一人は保険が適用になりませんでした。海外から就職する場合は、日本での治療も視野には入ると思いますが、治療期間やVisaなども含めて総合的な判断ができるようにしておくのがお勧めです。
日本語対応について
BGCエリアの主要病院では、日本語対応が可能な場合があります。ただし、常時対応しているわけではないので、以下の点に注意が必要です。
ちなみに私は、同僚のフィリピン人にお願いをして電話予約をしてもらうことがあります。お礼にご飯などをご馳走したり、日本からのお菓子を渡したりしていますよ。
1. 事前予約の重要性
日本語対応を希望する場合は、必ず事前に予約し、日本語通訳の手配を依頼しましょう。
2. 日本語対応可能な曜日・時間の確認
多くの場合、日本語対応は特定の曜日や時間に限られます。事前に確認しておきましょう。
3. 日本語医療コーディネーターの活用
一部の病院では、日本語医療コーディネーターサービスを提供しています。診察の予約から通訳、保険手続きまでサポートしてくれます。
4. 日系クリニックの選択肢
BGC内ではありませんが、マカティエリアには日系のクリニックもあります。言葉の不安が大きい場合は、こちらの利用も検討できます。
病院にかかる際のあったらいいもの
1. 問診票の準備
自分の症状や既往歴を英語で書いたメモを用意しておくと安心です。この時にGoogleなどを検索して自分の症状に不安になったり、医者の診断が間違っているんじゃないかという疑いを持つ人もいるようです。私の同僚もそうでしたが、海外だからというので、日本にいた時よりも不安は大きいようです。
2. 薬のリストを持参
普段服用している薬がある場合、そのリスト(英語)を持参しましょう。
3. 待ち時間の覚悟
予約制でも待ち時間が長くなることがあります。本や充電器を持参するのがおすすめです。
4. セカンドオピニオン
大きな手術や治療を勧められた場合、セカンドオピニオンを求めるのも良いでしょう。また、特に英語への不安がある場合は日本への一時帰国も検討に入れてもいいのかなと思います。
5. 緊急時の備え
救急車の電話番号(911)や、かかりつけ医の連絡先を常に携帯しておきましょう。私はHRに事前に相談や連絡しておくことが多いです。この備えは、日本で働いていた時よりもHRと親密な連絡を取るようになっていると思います。
フィリピンの医療事情と病院のかかり方
フィリピンの医療、特にBGCエリアの私立病院は、施設や医療技術のレベルが高く、安心して診療を受けられます。言葉の壁も、多くの場合英語で対応可能ですし、必要に応じて日本語サポートも受けられます。ただし、医療システムや保険の仕組みが日本とは異なるので、事前に十分な情報収集をしておくことが大切です。また、日頃から健康管理に気をつけ、定期的な健康診断を受けることをお勧めします。
私自身、最初は不安だらけでしたが、今では現地の医療システムにも慣れ、安心して生活しています。皆さんも、この情報を参考に、フィリピンでの生活を健康に過ごしてください。
また、英語が堪能であったり、こちらの意図を汲んでくれるフィリピン人の同僚は本当に得難い味方です。全員がそうではないので、積極的にコミュニケーションをとって、より良い環境を整える努力は必要です。私は、よくスタバのフラペチーノやドーナツで、ちょっとした頼み事のたびにお礼をしています。お礼は、飲み会代よりも、小腹を満たすものを複数回の方が効果的ですし、私も楽しんで奢ることができます!(笑)
それでは、また次回のブログでお会いしましょう。Ingat lagi!(いつも気をつけて!)